コラム 〜相場雑記〜

No.014「トレードテスト」

仕掛けと決済のルールが決まり
検証が終われば、システムが完成したことになります。

ここまでこれば、あとは実践してお金を稼ぎたいと思いますが
ここはぐっとこらえて、まずテストトレードをやってみます。

具体的にはお金を賭けずに、
紙の上でトレードしてみたり、デモトレードをしたりします。

スポーツと同じで
練習が一通り終わったら、練習試合に出てみるようなものです。
公式戦に出場するのは、いつでもできます。

このテスト期間に
本番で起こりうる事を体験しておくのです。

このテストトレードの一番の目的は
「本当に儲かるのか確かめる」ということです。

検証では儲かるけど
実際に運用してみると儲からない事はよくある事です。

一番怖いのはルールを厳密にし過ぎて
過剰最適化してしまっていることです。

過去のデータにルールを合わせ過ぎて
未来のトレードに対応出来なくしてしまうのです。

検証しているときには、気づきにくいですが
テストトレードしてみるとすぐに分かります。

検証と結果が大きく違うようなら
まずは過剰最適化を疑ってみてください。

テストトレードが終われば次は実践です。
まずは最小限の金額から始めてみましょう。

何度も言うようですが、
金額を増やすことはいつでもできます。

さて、テストトレードで勝てても
実戦で勝てるとは限りません。

まずは「スリッページ」という問題がでてきます。

「スリッページ」とは希望金額で約定しないことです。
市場参加者が少ないと、よく起きます。

人気の無い株がいい例です。

テストトレードをしても実戦とは違いがありますが
それでもやってみる必要があるのです。


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